老朽化モルタル吹付法面補修工法の発展・普及を目的とした「富山県のリフレッシュ工法協会」の通常総会が13日、富山市のパレブラン高志会館で開かれ、18年度の事業方針を決めた。
「のリフレッシュ工法」は、老朽化した吹付モルタル法面を取り壊すことなく、繊維吹付工(増厚工)などでリフレッシュさせるもの。モルタル面や表層地盤を安定させ、施工の安全性や信頼性を高める。建設廃棄物を発生させず、環境にも優しい工法。同協会は17年、県内土木会社14社により設立した。
総会では、はじめに岡部竜一会長が「道路改築によるモルタル法面個所は約40年経過し、劣化したものが多い。積極的な営業展開を行うことで、地元に仕事が生まれる」とあいさつ。事業・決算報告、事業計画、収支予算を審議し、原案通り了承した。事業計画によると、今秋に技術講習会を開催するほか、官公庁への要望活動、コンサルタント会社に対するPR活動を展開していく。
引き続き、工法説明会が行われ、協会本部の杉井良平技術委員が工法の実績、モルタル補修型や地盤補強型などの概要、採用されるパターン、類似工法との比較、法面の補修補強市場の動向について解説した。
中部・のリフレッシュ工法協会の金藤達也会長(ライト工業中部統括支店常務執行役員支店長)は「全国的にも協会員が増えている。さらに売り込みを図り、設計に採用されるよう努めていきたい」と述べた。