富山県建設産業団体連合会(竹内茂会長)の18年度通常総会が12日、富山市の県建設会館で開かれ、18年度の事業方針を決めた。
総会には構成26団体の代表者らが出席。冒頭、竹内会長があいさつに立ち、「公共事業予算の下げ止まりに歯止めがかかったとはいえ、長年にわたる公共投資削減による受注競争の激化や地域間格差で、地方の建設産業は体力を失い、苦しい経営を余儀なくされている。業界として引き続き、事業量の確保を発注機関に強く訴えていく必要がある」と強調し、「建設産業を支える担い手の確保・育成については、若者が入職・定着するよう官民をあげて魅力や果たす役割を発信する。長時間労働の是正や週休2日の確保など働き方改革の取り組みを推進し、若者にとって夢と希望の抱ける産業として再生を図っていく」と話した。
来賓から北陸地方整備局建政部の秋山勉建設産業調整官(部長代理)、県土木部の江幡光博次長(部長代理)、富山労働局の石倉裕明労働基準部健康安全課長(部長代理)が祝辞を述べた。
議事では、17年度事業報告・収支決算、18年度事業計画・収支予算などを審議し、原案通り承認した。事業計画によると、▽建設経済動向の把握と情報交換▽発注者等への意見・要望活動▽建設生産システムの合理化等▽戦略的広報活動―を重点に取り組んでいく。
新役員は次の方々(敬称略)。▽常任理事/西村仁 大野良博▽理事/田畠辰信 青木敬太郎▽監事/森田克昌
総会後、国と県の担当者を講師に迎え、最近の話題に関する講演会も行われた。