トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設工業新聞
2018/06/13

【鳥取】ICT土工6件程度で試行/土量1千m3以上選定/効果と課題点を検証

 ICT(情報通信技術)活用による生産性向上に向けて、西部総合事務所米子県土整備局は2018年度、きょう13日公告する国道431号弓ヶ浜工区サイクリングロード(土木一般A級対象)をはじめ6件程度でICT土工工事を試行する。契約後、受注者側がICT導入を任意で決める「施工者希望型」を中心に試行工事を選定。実態を把握し、課題と効果を探る材料に生かす。
 昨年度、県下で初めて国道181号岸本バイパスにICT土工(美保テクノス施工)を取り入れており、3次元測量(地上型レーザースキャナ)で起工測量や出来形計測を実施した上で、切り土法面整形などにICTバックホウを活用して施工。現在、試行結果を分析している。
 今年度は道路に加えて河川、砂防工事と工事区分と規模を拡大。総土工量1000立方b以上は「施工者希望型」、5000立方b以上はあらかじめICT活用を前提とする「発注者指定型」に分けて試行する。
 また、試行工事では工事成績「新技術等活用」項目に加点評価するほか、必要な経費は当初や変更対応で計上する。
 現段階では、弓ヶ浜サイクリングロードのほか河川改修工事4件と砂防工事1件を選定。今後、設計を括った時点で土工規模1000立方b以上あれば試行対象に組み入れる。
 米子県土局は「国交省のような大規模工事ではなく、県発注工事にICTを活用するにはどこに問題点があるのか。効果も併せて検証してみたい」(計画調査課)と話している。
 ICT土工の試行予定カ所は次の通り。
※施工者希望型
▽加茂川改修工事(交付金)(米子市奈喜良)=掘削・盛り土2000立方b。8月公告。概算工事費6000万円
▽精進川改修工事(交付金)(米子市尾高)=掘削・盛り土1000立方b。8月公告。概算工事費4000万円
▽朝鍋川改修工事(南部町朝金〜市山)=掘削・盛り土1000立方b。8月公告。概算工事費1300万円
▽阿弥陀川改修工事(大山町福尾)=掘削・盛り土2000立方b。8月公告。概算工事費4000万円
※発注者指定型
▽佐陀川砂防堰堤工事(伯耆町丸山)=掘削・盛り土1万0500立方b。8月公告。概算工事費5000万円

日刊建設工業新聞