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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/06/12

【茨城】県常陸大宮土木が玉川橋2期工事/本年度主要事業


 県常陸大宮土木事務所(松橋秀広技監兼所長)の2018年度事業概要が分かった。国道118号那珂・大宮バイパス整備では玉川橋の2期工事や道路改良舗装工事を実施。国道245号ひたちなか市・東海村4車線拡幅では、東海村工区で用地が取得できた箇所から順次改良舗装工事を進め、新川橋も一部で工事に入る計画。県道下檜沢上小瀬線整備では夏までに残工事を発注する。都市計画道路平野杉本線整備では跨線橋上部工や階段工の製作工事、中丸川改修では掘削・築堤工を推進する。
 国道118号那珂・大宮バイパスは、水戸市から常陸大宮市の間で発生する慢性的な渋滞や行楽シーズンにおける交通渋滞の緩和、災害時の緊急輸送道路の強化を目指して4車線化のバイパス整備を進めるもの。工事は1996年度から着手し、2017年度末の進捗率は41%。本年度は水郡線から北側で道路改良工事を進める。玉川橋の旧橋撤去や2期工事は夏以降発注予定。静跨線橋は県施工分については工事に入っている。日立笠間線から南側については順次用地買収を進めていく。
 国道245号ひたちなか市・東海村4車線拡幅は、水戸市から日立市の太平洋沿いを連絡する広域幹線道路である同路線を4車線化する。交通渋滞の緩和や災害時の緊急輸送道路強化などの効果が期待される。進捗率は17年度末時点で85%。事業区間約15qのうち、これまでに約11qを4車線で供用した。本年度は東海村村松から北側の未整備区間について、用地を購入できた箇所から改良工事を進めていく。また新川橋の工事も実施する。
 県道下檜沢上小瀬線は常陸大宮市の旧美和村と旧緒川村の中心地を結ぶ重要な生活道路だが、幅員が狭く屈曲しており円滑な通行に支障を来す。利便性向上のため現道拡幅とバイパス整備を行っている。01年度から着手し、17年度末の進捗率は95%。本年度は上部工が終わった氷之沢橋の舗装や、ささの湯の入口付近の道路で改良工事に取り組む。
 都市計画道路平野杉本線は平野台住宅団地を起点として、国道118号、JR水郡線瓜連駅周辺市街地、県道那珂瓜連線、日立笠間線を連絡する環状型幹線道路。日立笠間線バイパスとして復興予算を活用してJR水郡線を跨ぐ跨線橋整備を進めている。1998年度から事業に着手し、2017年度末の進捗率は63%。本年度はJRへの跨線橋工事委託、跨線橋上部工および階段工製作工事へ取り組む。
 中丸川はひたちなか市内を流れ那珂川に合流する流路延長7・6qの河川。洪水時の氾濫による家屋浸水や田畑の冠水を防止するために調節池計画を含めた河道改修として実施するもの。80年度に事業を開始し、昨年度末の進捗率は51%。本年度は掘削・築堤工事を進める。
 各事業の主な内容は次のとおり。
 【国道118号那珂・大宮バイパス整備】
 ◇全体計画=延長8300m、幅員28m、総事業費226億円
 ◇事業着手=1996年度
 ◇本年度事業=用地補償、埋蔵文化財発掘調査、(仮称)下大賀高架橋前後の取付工事、橋梁工事(静跨線橋西側拡幅部、玉川橋西側歩道部)、道路改良舗装工事など
 【国道245号ひたちなか市・東海村4車線拡幅整備】
 ◇全体計画=延長1万5060m、幅員22〜25m、総事業費142億円
 ◇事業着手=1992年度
 ◇本年度事業=道路改良舗装工事、用地補償、橋梁工事(新川橋撤去・仮橋設置)など
 【県道下檜沢上小瀬線整備】
 ◇全体計画=延長3700m、幅員11m、総事業費51億円
 ◇事業着手=2001年度
 ◇本年度事業=道路改良舗装工事
 【都市計画道路平野杉本線整備】
 ◇全体計画=延長576m、幅員12〜25m、総事業費19億円
 ◇事業着手=1998年度
 ◇本年度事業=跨線橋工事JR委託、跨線橋上部工製作工事、階段工製作工事
 【中丸川改修】
 ◇全体計画=河道改修延長7600m(本郷川1200m含む)、調節池14・3ha、総事業費112億円
 ◇事業着手=1980年度
 ◇本年度事業=掘削・築堤工、樋管統廃合検討