高知県高知土木事務所は、2018〜19年度で、工事費5億2500万円をかけ、春野球場の耐震改修を進める。プロ野球のキャンプや高校野球の予選の他、各種大会の会場となっているため、球場を利用する各競技団体との協議を経て、具体的な工事着手時期を決めるが、遅くとも18年度末には一般競争入札を公告する。
耐震補強の工事概要は、1階の一塁側と三塁側ブルペンの外側ガラスブロックと、その上部の2階吹き抜け部に鉄骨ブレースを設置。観客席では開口部に鉄骨ブレースを設置し、柱や梁を太くする。バックネット裏にある屋根は、梁や屋根ブレースを改修する。
改修工事では、観客席のベンチが老朽化しているため、新たなベンチに取り換える。また外壁のクラックがある箇所の改修、トイレの洋式化、売店の改修などを予定している。
春野球場は1979年の春野総合運動公園開園と同時に完成。全体面積2万0900平方b、両翼100b、センター122b、外野の芝生を合わせて1万6000人を収容できる。旧耐震基準であり、施設の老朽化が進んでいるため、南海トラフ地震対策や施設の機能強化のため、耐震改修を進める。
場所は高知市春野町芳原。補強設計は岡島設計(高知市)、改修設計は建築企画(高知市)が担当。
提供:建通新聞社