徳島市は、本年度に「市橋りょう長寿命化修繕計画」を策定する。業務の委託先を一般競争入札で決めるため、19日まで市内に主たる営業所(本社等)を有する建設コンサルタント企業(2008年度以降に同種の元請け業務実績)を対象に入札参加申請を受け付けている。開札日は6月27日。なお、業務の策定に当たっては委託先任せにせず、職員主体で計画を策定する考えで、有識者や関係各課で構成する長寿命化計画検討会議の中で、市の橋梁定期点検要領の改定や耐震化計画との整合性も図りながら策定することにしている。
市の管理橋梁1347橋が対象。業務では、「市橋りょう長寿命化計画策定基本方針(案)」に基づき、計画期間を50年とする新たな長寿命化計画の策定、定期点検要領など関連資料の作成、10カ所程度の交通量調査を行う。また、有識者と道路建設課など関係課で構成する長寿命化検討会議の開催をサポートする。
長寿命化計画の策定では、定期点検結果の再評価・分析、データベース作成、長寿命化条件設定、LCC算定、優先度評価設定、行動計画(修繕年次計画)作成を行う。定期点検要領など関連資料の作成では、定期点検要領の他、設計要領、耐震化計画更新、広報資料の作成を求める。特に定期点検要領の作成では、近接目視での定期点検1周目が本年度に完了することを踏まえ、長寿命計画と併せて定期点検要領を改定する他、可能なら職員直営点検についても触れることにしている。
市の管理橋梁は、18年1月現在、架設後51年以上の橋梁が347橋あり、このうち71年以上の橋梁が37橋ある。一方、31〜50年の橋梁も469橋あり、20年後には51年以上の橋梁が半数を超えることになるため、適切な維持管理など早急な対策が求められている。
提供:建通新聞社