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北陸工業新聞社
2018/06/12

【新潟】新知事に花角英世氏/元気な暮らしやすい新潟/県知事選 

 米山隆一前知事の辞職に伴う新潟県知事選が10日投開票され、無所属新人で自民、公明両党が支持する元副知事で前海上保安庁次長の花角英世氏(60)が、立憲民主、国民民主など野党5党が推す前県議会議員の池田千賀子氏(57)、前五泉市議会議員の安中聡氏(40)のいずれも無所属の新人2人を退けて、初当選した。
 支援者が集まる会場には、本県選出の国会議員や県議会議員、首長らが続々と駆けつけ、午後10時過ぎに当選確実が伝わると、大きな拍手と歓声が沸き起こり抱き合う人の姿も見られた。その後、花角氏が会場に到着し「はなずみ」コールの中、壇上に上がった花角氏は万歳三唱し、満面の笑みで「勝利を勝ち取ることができた。こんな大変な選挙だとは思わなかった。元気な暮らしやすい新潟県にしていきたい」と約束。また、「すぐにでも県庁に行き、最新の状況を職員から聞き仕事を始めたい」と決意を新たにした。
 柏崎刈羽原発の再稼働では、「県民が納得しない限り動かすことはない」と改めて強調した。米山前知事の時代に立ち上げた「3つの検証委員会」については継続する考えを示し、検証までに2、3年かかることから再稼働の見通しは立っていない状況だ。
 投票率は58・25%で、前回よりも5・20ポイント上昇した。
 はなずみ・ひでよ 58年5月生まれ。佐渡市(旧金井町)出身。東京大学法学部卒。82年に運輸省(現国交省)に入り、外務省在イタリア日本国大使館一等書記官、、大阪航空局長、大臣官房審議官(海事局、港湾局併任)などを歴任。

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