愛知郡広域行政組合水道事業所は、低区配水池(東近江市鯰江町地先)の1号配水池を改築する「低区新1号配水池築造工事」を計画している。今年度に測量設計業務を行ない、19年度から複数年度をかけて工事を行なう見通し。
低区配水池には配水池が2基(いずれもPC造)あり、1号配水池(V3400立方b)は2号配水池(V2000立方b)より容量が大きく、築年次が古い。過年度の耐震調査でレベル2に対応できないとの調査結果を得ており、今回の改築事業が計画された。
新1号配水池の容量はV4600立方b規模で計画し、構造は業務の中で検討、決定して行くとしている。場内の導水管・送水管・配水管・ポンプ等についても合わせて更新する予定。
愛知郡広域行政組合は、前身となる愛知郡環境衛生組合が70年(昭和45年)5月に設立され、同年9月に水道事業認可を取得。翌71年5月に水道創設事業に着工し、75年(昭和50年)に一斉給水開始に合わせ愛知郡広域行政組合が設立された。
平成の合併を経て現在の給水区域は、愛荘町全域と東近江市の旧愛東町、旧湖東町の区域。総面積105平方、人口は約3万4000人。
75年に水道事業として給水を開始して以来40年以上が経過し、この間、社会情勢の発展と生活様式の変化に伴い3回の拡張事業を実施し水需要の多様化に対応。また、計画的な施設の更新による安定供給の確保のみならず地震災害に備えた「強い水道づくり」と水質保全の充実も図り、質の高い給水サービスの提供に努めている。
なお、低区配水池は、組合水道事業の主要施設である鯰江浄水場から送水を受け、低区給水区域へ1日最大9700立方bを給水するほか、ポンプによって中区配水池へ送水。中区配水池から第1高区配水池(→最高区配水池、→松尾寺調整池)・第2高区配水池へと送水される全区域の給水の根幹となる重要な機能を担っている。
提供:滋賀産業新聞