金沢市は、森山町小学校校舎改築事業で、今月下旬に建築工事を入札公告する方向で調整を進めている。工事は校舎を2分割して発注する方針。請負契約にかかる議会承認案件(予定価格2億円以上)が見込まれており、市議会9月定例月議会に提出し、承認を得る予定である。
同事業は建築から50年以上を経過し、市内の小学校で最も古かった校舎を建て替えるもの。これまで旧校舎を解体し、運動場の一部に仮設校舎を設置。新校舎は旧校舎の解体跡地に建設し、体育館は現在の施設をそのまま使用する。
新校舎はRC一部S造3階建て延べ5896・85平方メートルで計画。1階が職員室や図書室、家庭室、図工室、備蓄倉庫、2階が普通教室や特別支援教室、理科室、多目的室、3階が普通教室と音楽室で、防災や防犯面から屋上にプール(25メートル×5コース)を設置する。
実施設計は中島建築事務所(建築)、浦設備研究所(設備)が担当。設備は電気、給排水衛生、空調をそれぞれ2分割し、昇降機は1本で第2四半期に発注する。
設計発注時における直接工事費概算額は建築約10億円、設備約3億円を見込む。19年度末の完成、20年度からの供用開始を目指す。
今年度の事業費は17年度最終補正分と19年度支出の債務負担を合わせ計19億1200万円。