東京都財務局は6月11日、「都立立川チャレンジスクール(仮称)(30)新築工事基本設計」の設計者選定伴うプロポーザル手続きを開始する。都立高校改革の一環として、老朽化した多摩教育センターを解体し、その跡地に延べ床面積1万2800平方bの規模で校舎・体育館を新築する計画。18〜22日に参加表明書を受け付けた後、技術提案書の提出を要請。提案内容の審査とヒアリングを経て設計者を特定し、9月10日に見積もり合わせを行って業務を委託する。既存施設の解体後、2020年度に着工する予定。
チャレンジスクールは、小中学校時代に不登校となった経験を持つ生徒や高校の中途退学者のために都が開設する3部制(午前・午後・夜間)、単位制の定時制高校。多摩地域での入学希望者の増加に対応するため、老朽化している多摩教育センター(立川市錦町6ノ3ノ1、敷地面積9160平方b)を解体除却し、その跡地に都立立川チャレンジスクールを設置する。
建物の必要規模は、校舎棟を延べ床面積1万0337平方b、体育関係諸室(体育館)を同2522平方bに設定。今回委託する基本設計の中で、敷地の条件や法規制などを踏まえ、一体的に整備するか別々に建設するか固めていく。
また、既存施設の解体設計については教育庁が既に委託しているが、地上部だけを対象としているため、今回の業務の中で地下躯体(鉄筋コンクリート造地下2階、延べ床面積5937平方b)の解体設計を併せて取りまとめる。
基本設計の納期は19年8月30日。参考業務規模は5600万円程度(税込み)。
基本設計の完了後、19〜20年度に実施設計を行う。並行して18〜19年度に既存施設の地上部を解体、20年度に地下部を解体する。その後、20〜22年度の3カ年で新築工事を実施し、23年度に開校する予定。
提供:建通新聞社