福井県知事・整備局長会議が7日、県庁で開かれた。会議には西川一誠知事、池田豊人近畿地方整備局長、佐々木宏北陸地方整備局次長らが出席し、県内における国の直轄事業計画について非公開で意見交換した。県からの重点事項では、国道8号石川県境部分における4車線化の早期事業化などを盛り込んだ。
冒頭、池田局長は「河川関係では、福井市大瀬地区で新規に築堤に着手する。道路では大野油坂道路の和泉・油坂区間で新たに和泉トンネル、川合トンネルの掘削工事に取り掛かりたい。また、昨年に西川知事から要望のあった国体に関連した道路の景観整備について、直轄国道において除草・樹木剪定を約18キロ、路面補修を2・5キロで国体開催までに行いたい」とあいさつした。
西川知事は「この冬は37年振りの大雪となった。これを教訓に、できるところから事業を進めてもらうことをお願いしたい」と述べた。
18年度事業実施計画と19年度予算要求に向けた福井県からの重点事項として、今回の大雪で立ち往生が起こった国道8号の石川県境を含む、あわら市笹岡と石川県加賀市熊坂町8・7キロ間における4車線化の早期事業化や、8号福井バイパスの坂井市丸岡町玄女からあわら市笹岡5・4キロ間における4車線化の早期完成を要請した。
また北陸新幹線敦賀開業に合わせた大野油坂道路の全線開通や、敦賀港鞠山南地区国際物流ターミナルの拡張なども要望した。