成田市は公設地方卸売市場備事業について、夏までに事業者を選定し、仮契約締結後、9月議会での契約承認を求める方針で準備を進めている。発注方式が固まり次第、工事を発注する。民設の集客施設棟については、募集要項を作成し、秋ごろに企画提案を募集したい考え。先月30日には造成工事の総合評価一般競争入札が開札され、審査中。造成工事は工期が本年11月30日まで。予定価格は1億2470万円。
同事業は、既存施設の老朽化や輸出拠点を整備するため、公設地方卸売市場を移転改築する。新市場は従来の市場機能に加え、衛生管理の整った加工施設や日本初のワンストップ輸出拠点機能を備えた高機能物流拠点施設として整備する。
本年3月23日付で県から事業認可を取得。事業期間は認可日から2020年3月31日まで。
建設場所は天神峰字道場80―1、81―1地先。敷地面積は約9万2800u。主要施設は、公設の本体棟と民設の関連棟、集客施設棟で構成し、水産市場、青果市場、高機能物流施設を一体として整備する。本体棟は延べ2万8506・09u、関連棟は延べ3000u、集客施設棟は延べ5500u。ほかに便所棟、守衛所、廃棄物処理棟、排水処理棟、自家発電・受変電棟、ポンプ室などがあり、建築物全体の延べ面積は3万9053・49u。
事業認可による事業費は138億3138万4000円(工事費134億8800万円、委託費3億4700万円)。工事費の内訳は造成工事12億9200万円(敷地造成・調整池等6億3000万円、内部インフラ整備等6億6200万円)、建築工事69億100万円、機械設備工事(電気設備・機械設備・衛生設備等)43億3500万円、外構工事9億6000万円(外柵・舗装工事等8億6000万円、舗装工事1億円)。
18年度で敷地造成・調整池等を実施し、19年度で建築、機械設備、外構工事を実施する予定。
基本・実施設計は八千代エンジニヤリング・野村アグリプランニング&アドバイザリー・佐藤総合計画JV、整備及び運営事業手法検討業務は三菱UFJリサーチ&コンサルティングがそれぞれ担当。
事業費は、昨年度の3月補正予算で17〜19年度の3か年継続費137億7067万4000円を設定した。年度割は17年度31億3210万8000円、18年度2億7439万円、19年度103億6417万6000円。17年度分は18年度に繰り越した。