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建設新聞社
2018/06/07

【東北・宮城】仙台市鶴ケ谷第2市営住宅団地の再整備基本計画 URリンケージが落札

 仙台市は6日、再編を計画する鶴ケ谷第2市営住宅団地の再整備に向けた基本計画を委託するため指名競争入札を行い、URリンケージが落札した。指名業者は12社で、落札金額は現時点で非公表。
 鶴ケ谷第2市営住宅団地は、宮城野区鶴ケ谷6丁目地内の約16・2fに1970〜73年度にかけて整備。団地規模は棟数60棟、戸数全1630戸で、このうち東日本大震災の被害による改築および新築した復興公営住宅の計2棟が含まれている。
 今回の再整備は、同団地が築後45年以上経過して老朽化が進んだうえ、鶴ケ谷地域全体の高齢化の進展などにより地域活力が低下している状況を踏まえ、市営住宅の建て替えによる居住環境の改善と、集約再編で生じた余剰用地の有効活用を図ることで、同地域の再生につなげる目的で計画した。
 再整備に向けてまとめた基本構想によると、震災以降に整備した2棟を除く全58棟、約1570戸をすべて建て替える方針とし、団地内で解体・建て替えを繰り返し、人口減少社会を見据え住戸数を約1100戸(棟数未定)に再編する。余剰用地の活用については、十数年後を見込む再編事業の完了が見えてきた段階で具体化を図る考えだ。
 今回委託する基本計画では、▽土地利用計画▽造成計画▽住棟配置計画▽間取り▽景観・緑地整備計画▽事業スケジュール▽建替年次計画▽入居者移転計画▽概算事業費―などをまとめる。
 履行期限は2019年3月15日まで。基本計画策定後については、時期は流動的だが基本設計および実施設計をまとめ、数工区に分割して団地再編を進めていく予定。基礎調査業務は協和コンサルタンツ、基本構想策定業務は日本データーサービスが担当した。

 提供:建設新聞社