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建設新聞社
2018/06/07

【東北・秋田】JR秋田駅東口に19年冬完成へ秋田ゲートアリーナが着工

 JR東日本秋田支社は、JR秋田駅東口の「こまち駐車場」の一画に体育館「JR秋田ゲートアリーナ」(仮称)を新築するとし、6日に起工式を開催した。建築は第一建設工業、電気設備は日本電設工業、設備はJR東日本メカトロニクスが担当し、設計はジェイアール東日本建築設計事務所と環境デザイン研究所が作成。2019年冬の完成を目指す。
 こまち駐車場は南北に長い敷地で、南側にはアークブルームスが建設した「城東スポーツ整形クリニック」が5月に開院。今回のゲートアリーナは敷地中央部に設ける。北側には、第一建設工業が自社の設計・施工で食事付き学生マンションと合宿所を建設する。一連の計画は、JR秋田支社と秋田県、秋田市が地方創生やコンパクトシティを推進する「ノーザンステーションゲート秋田」構想の一環。
 今回着工するゲートアリーナは、RC一部SRC・S・W造3階建て、延べ3545・01平方b。プロバスケットボールチーム「秋田ノーザンハピネッツ」とJR東日本秋田支社のバスケットボール部の練習拠点になるほか、ハピネッツの本社事務所、学校法人・山王学園による定員19人以下の小規模保育園、ジェイアール東日本企画秋田支店事務所を併設。飲食機能などの店舗の整備も目指す。
 アリーナはバスケットボールコート2面を確保できる規模。バスケットチームの練習がない時には市民のスポーツ練習場などに活用するほか、隣接する合宿所に宿泊する、首都圏などの大学のスポーツ合宿での利用も見込む。座席は移動式で、300〜400席の確保を想定。2階にも一部観覧スペースを設ける。線路や道路に面した部分は一部ガラス張りにして、新幹線や沿道からも練習風景が見えるようにする。
 式典では、斎鎌をジェイアール東日本建築設計事務所の有山伸司代表取締役社長と環境デザイン研究所の斎藤義所長、斎鍬(くわ)をJR東日本の菊地正執行役員秋田支社長、佐竹敬久秋田県知事、石井周悦秋田市副市長、秋田銀行の湊屋隆夫取締役会長、秋田ノーザンハピネッツの水野勇気代表取締役社長、山王学園の加賀屋久人理事長、ジェイアール東日本企画の佐々木雅弘秋田支店長、斎鋤(すき)を第一建設工業の高木言芳代表取締役社長、日本電設工業の石崎俊隆常務取締役、JR東日本メカトロニクスの中村一広常務取締役が務めた。
 菊地秋田支社長は着工に当たり、「新施設の建設を、駅を中心に人が集まるコンパクトシティ推進の一助にしたい。駅前で北都銀行が進めるCCRC拠点施設の建設や、秋田放送の移転新築、秋田市が計画する駅西口広場の改修などとともに、ひとつひとつの施設が有効に機能し、一体になってにぎわいづくりに寄与する」と語った。

 提供:建設新聞社