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鹿児島建設新聞
2018/06/20

【鹿児島】鹿児島医療センターを増床/来年度病棟建替え計画を策定へ

鹿児島医療 国立病院機構鹿児島医療センターは、公立医療機関等2025プランを策定した。18年4月に鹿児島逓信病院との医療機能移転に伴い、急性期40床が増床され、消化器病疾患を受け入れるべき診療機能を強化。19、20年度で病棟等の建て替え計画を策定し、22年度の新病棟稼働を目指す。
 同センターは、鹿児島市城山町にあり、病床数は高度急性期29床、急性期(心臓病、脳卒中、がん)341床の計370床。職員は17年9月現在で826人が在職している。
 特長と役割などは、地域における心臓病や脳卒中、がん診療の拠点病院として、心臓病部門で診察から内科、外科治療を含めて一貫した治療を実施。救急医療は「心臓病・脳卒中救急センター」を標ぼうし、現在は循環器と脳に特化した救急受け入れを行っている。
 今後の見通しは、在宅医療等の進展を促すことなどにより、13年比で25年の入院医療需要が慢性期で7割まで減少が見込まれる。25年以降については、高齢化により全ての医療機関において35年まで増加が予想されている。
 16年度の病床稼働率は92.2%。特に心臓病や脳疾患、がんを診療の中心に据えており、冬場の患者増が著しく、救急患者の受け入れをストップせざるを得ない状況となる。そのため、病床稼働率は冬場を除き高くなく稼働率の向上には、がん・消化器等の機能強化が必須とされている。
 地域において今後担うべき役割は、鹿児島逓信病院の診療機能を移転し、鹿児島市北部地区の心臓病・脳卒中・がんを中心とした急性期医療を担うための増床を図る。また、近接医療機関(350床)の移転も予定されており、同院が拠点医療機関となることから、重要性が高くなると見込まれる。

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