京セラ(谷本秀夫社長、京都市)は、鹿児島川内工場に第20工場を増設。このほど施工業者を錢高組に決めた。6月20日ごろに起工式を予定しており、2019年8月の操業を目指す。設計は、三信建築設計事務所(大阪市)が担当。
建設地は、薩摩川内市高城町1810で、北側の用地9508uを取得して建設する。建物規模は、S造6階建4万2283u。建築面積は8235u。半導体部品関連事業を増強し、生産活動の拡大を図る。工場および生産設備の増設による投資予定額は約55億円を見込んでいる。
新工場棟では、SMD(電子部品用表面実装)やCMOSセンサー用のセラミックパッケージなどの生産を順次開始し、将来的には生産能力の約25%アップする計画。
また、市場状況等を判断して、セラミックパッケージ以外の製品においても新工場での増産を検討し、初年度の生産計画は約38億円を予定している。
同社では、鹿児島国分工場でも、第4−1工場を増設し、10月ごろの操業に向けて、錢高組で工事を進めている。建物規模はS造6階建4万2283u。工場および生産設備の増設に伴う投資予定額は約56億円を想定。それぞれ10年ぶりの増設で、両工場を合わせると約110億円を投資する。