木更津市火葬場建設準備室は5日、PFI事業(BTO方式)で実施する「木更津市新火葬場整備運営事業」の実施方針を公表した。7月に要求水準書案を公表し、8月に特定事業に選定のうえ、9月下旬に総合評価一般競争入札を公告。11月中旬に参加表明書等を受け付け、来年1月下旬に開札。3月上旬にヒアリングを行い、3月中に落札者を決定・公表する。その後、4月に基本協定を締結し、来年6月議会での契約承認を目指す。
事業者の業務範囲は▽施設整備業務▽維持管理業務▽運営業務▽工事用道路の整備業務▽既存施設(木更津市火葬場)の解体・撤去等業務。維持管理・運営期間は2022年3月の供用開始から37年3月までの約15年間を見込む。
事業の実施スケジュールは、来年6月議会で契約承認後、7月から本施設の設計・建設に着手し、22年3月に本施設を引き渡し、所有権を移転、供用を開始する。供用開始後、既存施設(木更津市火葬場)の解体、敷地整備に着工し、同年8月までに解体、整地を完了させる。
一方、入札参加者の資格要件は@本施設の設計A本施設の建設B工事用道路の整備C工事監理D火葬炉の設計及び製作E火葬炉を除く本施設の維持管理F火葬炉の保守管理及び運転業務並びに火葬業務G本施設の運営――を行う企業グループとする(一部を除き企業の重複可)。
建設企業の資格要件は、建築一式工事の特定建設業の許可を受け、建設企業のうち1社は総合評定値(P)が1500点以上。道路工事企業は土木一式工事の特定建設業の許可を受け、総合評定値(P)が700点以上。工事監理企業は一級建築士事務所の登録を受けていること、火葬炉企業は1か所当たり5基以上の火葬炉の納入・設置実績があること、など。
同事業は、1967年12月の供用開始から50年が経過し老朽化している木更津市火葬場について、木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市の4市が事業費を負担し、現在地で建て替えるもの。
建設場所は木更津市大久保840番地3他地先。敷地面積は約3万3460u。建物規模は延べ約4510u(建築面積約2730u)。施設機能は▽火葬炉部門▽管理部門▽待合部門▽付帯施設で構成。火葬炉は10基を予定。また、解体する既存施設はRC造平屋建て延べ591・31uで、火葬炉は3基。
事業のアドバイザリー業務はパシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区神田錦町3―22)、日比谷パーク法律事務所(東京都千代田区有楽町1―5―1)、フロンティアコンストラクション&パートナーズ(東京都港区芝5―33―1)が担当。
なお、基本計画では事業費を施設整備費42億4275万4000円、維持管理運営費29億291万4000円の総額71億4566万8000円と見込んだ。