一般社団法人新潟県建設専門工事業団体連合会(近喜男会長)は5日、18年度定時総会を新潟市中央区で開き、環境改善や技能者の処遇改善に向け一層の結束を図った。
会に先立ち、近会長は「法定福利費の確保と週休2日制への対応が解決されていない。皆さんとともに訴えていきたい」と関係機関への要望など協力を求めた。また、適正価格と適正工期での受注、技能や経験に見合った給与の引上げや指値の企業とは契約を行わない、建設キャリアアップシステムの加入促進、週休2日制・若手技能労働者の確保および育成といった本部総会の決議における活動方針を挙げ、「今後、我々も活動していかなければいけない」と呼び掛けた。
議事に入り、技能者の処遇改善と経営安定に向けた事業推進のほか、専門工事業実態調査や労務稼働率調査の実施、発注機関との意見交換を各種団体と連携を図り、さまざまな課題を訴えていくことを確認した。また、魅力ある労働環境を提供し、専門工事業の必要性とものづくりの魅力を関係機関等に発信する調査広報事業をはじめ、構造改善事業(元下関係の諸問題の研究、行政および関係機関等からの情報収集、会員団体への周知)、経営革新事業(各業種別法定福利費標準見積書の周知徹底、経営向上・革新に関する研修会の開催)、総務組織事業(新規加入団体の調査および加入促進)などを盛った18年度活動計画など5議案を承認した。引き続き、北陸地方整備局地方事業評価管理官の小山浩徳氏が「週休2日・働き方改革の実現に向けて」をテーマに講演した。
総会後に行われた優秀施工者表彰では、岩橋渉氏(平原工業)、桑原洋一氏(富澤塗装店)、斎藤匡史氏(山本鉄工所)、田村隆征氏(高水防水興業)、若井薫氏(萬装)、菊池直記氏(サンユー)、涌井辰也氏(青木建塗)、猪又寛氏(ファイター)の8人の栄誉をたたえた。