名古屋市住宅都市局は、名鉄名古屋本線山崎川付近〜天白川付近の連続立体交差化計画で、環境アセスメント手続きに向けた第1段階の準備に着手する。本年度内に計画段階環境配慮書をまとめるとともに、関係者協議を進める方針だ。環境アセスメント手続きの着手は、関係者協議次第だが、順調なら本年度内の手続き開始も見込まれる。4段階ある環境アセスメントの手続きは、おおむね3〜4年程度かかると見られる。環境アセスメントの手続きが完了すると、都市計画変更に向けた手続きを経て、連続立体交差事業の事業認可に向けた準備が進められることとなる。
連続立体交差化を検討しているのは、名鉄名古屋本線の瑞穂区妙音通交差部から南区阿原町の天白川渡河部手前側までの延長約4・3`。このうち、呼続駅の南側から天白川までの延長約3・9`区間を連続立体交差事業、山崎川渡河部を河川改修事業として進めることを想定している。2006年度に連続立体交差事業の着工準備採択を受けた。
区間内には、呼続駅から本星崎駅まで四つの駅と14カ所の踏切がある。踏切のうち、県道36号諸輪名古屋線と東海橋線(東海通)、東海通北側に位置する宮崎通線(都市計画道路豊田新屋敷線)との交差部がボトルネック踏切に位置付けられている。
計画段階環境配慮書の作成と、本年度の連続立体交差化予備設計について、それぞれ一般競争入札を公告した。6月13〜14日に入札書を受け付ける。開札日は6月15日。履行期間は計画段階環境配慮書作成が19年2月28日まで、予備設計が同年3月15日まで。
本年度の予備設計業務では、鉄道予備設計の他、鉄道周辺整備計画立案に向けた周辺整備の基本方針を決める。基本方針に基づき、必要な駅周辺施設の種類や規模、面積などを把握するとともに配置基本計画図をまとめる。
提供:建通新聞社