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　北海道土木協会は、設立45周年記念誌として発刊した「大災害を振り返って―後輩へ繋ぐ災害心得」を、防災業務に携わるより多くの人に読んでもらえるよう、同協会ホームページで公開を始めた。2019年5月31日まで閲覧することができる。
　記念誌では、有珠山噴火や北海道南西沖地震をはじめ、13年の道東暴風雪、16年8月台風など本道で発生した大規模な自然災害を取り上げ、当時被災地の最前線で対応に当たった道建設部ＯＢや現役職員たちの経験と教訓がつづられている。
　体験談では各災害が発生したときの様子や行動を振り返るとともに、経験から浮かび上がってきた課題を紹介。16年8月台風では上川と十勝の2地区に分かれて実施した座談会を掲載していて、初動対応の心得、円滑な現場対応に向けたマニュアルづくりの必要性、ＯＢ職員を含めた災害査定での支援、将来の災害に備えた応援体制構築などに関する議論の模様を収録している。
　同協会の宮木康二会長は「過去の災害の記憶や経験を次世代に語り継ぎ、今後の防災教育などの一助となることを願う」と述べ、多くの人の参考になることを期待している。