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建通新聞社(静岡)
2018/06/06

【静岡】静岡県静岡市 北街道魅力空間創出へ整備方針、プロポで公告

 静岡市は6日、「(都)北街道線魅力空間創出に向けた整備方針作成業務」を公募型プロポーザル方式で公告する。6月21日正午まで企画提案書を受け付ける。内部審査後の7月12日に1社を特定、見積もりを経て7月23日の契約を目指す。
 市では、北街道の江川町交差点から水落交差点までの700b区間を対象に、年々歩行者量が減少している状況を踏まえて、ハード・ソフトの両面から魅力創出を検討している。2017年度に昭和設計(静岡市葵区)で現状調査などを行って策定した魅力創出方針に基づき、18年度は整備方針を作成する。
 業務内容は、具体的な整備計画の検討、魅力空間の管理運営体制の検討を踏まえた方針作成で、納期は19年3月29日。契約上限額は1000万円。
 参加条件は、建設コンサルタントとして「都市計画および地方計画部門」と「道路部門」の登録を受け、08年4月1日以降ににぎわい創出を目的とした道路空間の利活用における検討業務の実績がある者。また、建設部門(都市計画および地方計画部門)またはRCCM(同)の資格がある管理技術者の当該業務への配置を求めている。
 江川町交差点から水落交差点の700b区間については、歩車道合わせた幅員20bを有効活用し、イベント空間などを創造する方向。現在、車道3・25b×両側、路肩0・25b×両側、歩道4b×両側、中央帯2b。都市計画では4車線となっているが、交通量の減少や将来的な中心市街地への車両の乗り入れ抑制など、昨今の動向を踏まえて現在の2車線を維持し、車道3b×両側、路肩0・5b×両側、自転車道2b×両側、歩道2b×両側に再整備、両側に2・5b幅のイベント空間を捻出する。管理は、商店街などに委ねる方向で検討している。
 同イベント空間は、例えば、キッチンカーやカフェテラス、ベンチ設置など歩行以外の目的に利用する空間とするか、パークレットのような案とするかも比較検討する。
 地元商店街や警察との協議によって、流動的だが、アーケードを撤去し、電線共同溝を設けて電線の地中化も考えている。バス交通による渋滞にも配慮し、バスカットなども設ける。歩道はレンガタイルや木材を敷いた通路なども設けて、市が進める「歩いて楽しいまちづくり」や「まちは劇場」の推進に沿った演出を施す。
 最短では、19年度に道路の基本設計、20年度に実施設計を行い、21年度からの工事を目指していく。
 北街道の北側は駿府公園、南側には鷹匠の町が広がる。市では、好立地にある同エリアの活気を取り戻し、市の玄関口にふさわしい街並み形成を視野に置く。そのため、沿道の店舗などの再開発事業など、地元熱の高まりにも期待する。


提供:建通新聞社
(2018/6/6)

建通新聞社 静岡支社