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　愛媛県は、２０１７年度の入札・契約状況をまとめた。それによると、土木部発注の件数は２５７０件で、前年度並みの約０・６％減だが、契約金額が１８９億円余り減少し約35・７％の大幅減となっている。落札率は93・２％で昨年度より０・２ポイント、10年度の８年前より３・９ポイント上昇しており、年々増加傾向にある（表参照）。
　契約金額の大幅減の要因は、16年度には高校施設５校の校舎建て替えや岩城橋建設など大型案件があったため。
　落札率では、工事の品質確保と地域建設業の育成を図るため、過度な低価格での入札競争が行われないよう、厳格な低入札対策が講じられていることが反映されている。
　入札方式別の内訳は、設計金額８００万円以上（建築は１５００万円以上）を対象とする一般競争入札が５０１件（全体に占める割合は19・４％）、契約金額は２００億５００７万６０００円（同58・７％）。設計金額８００万円未満（建築は１５００万円未満、災害や防災対策は３０００万円未満）の指名競争入札が２０６９件（同80・２％）、契約金額は１３９億８４４６万６０００円（同40・９％）。随意契約が９件（同０・４％）、契約金額は１億２７９２万１０００円（同０・４％）となっている。
　一方、17年度の土木部と農林水産部発注工事の工事成績評定点の平均は、78・７点。部局別では土木部工事（建築除く）１２６６件の平均が78・５点、土木部建築工事89件が79・４点、農林水産部工事１９７件が79・３点と建築工事が若干高い。
　工種別平均点は土木一式工事９１３件の平均は78・６点、建築一式工事47件が79・９点、どび・土工・コンクリート工事１７５件が78・９点、電気工事54件が77・７点、管工事45件が78・４点、鋼構造物工事36件が79・６点、舗装工事２１２件が78・８点、塗装工事24件が77・５点、防水工事２件が76・０％、機械器具設置工事16件が78・０点、電気通信工事22件が78・３点、造園工事５件が76・２点、さく井工事１件が81・０点となっている。


提供：建通新聞社