君津市環境衛生課は1日、「君津市し尿処理施設整備基本計画策定業務」の公募型プロポーザルを公告した。参加申込書の提出を今月8日まで受け付ける。その後、22日に企画提案書の提出を締め切り、29日に書類による1次審査、来月13日にヒアリングによる2次審査を行い、事業者を選定。同20日に選定結果を通知する。履行期限は2019年3月29日まで。予算上限額は540万円(消費税込み)。
参加資格は@君津市入札参加資格者名簿に登載A国交省の建設コンサルタント登録制度で廃棄物部門に登録B汚泥再生処理センター(し尿処理施設を含む)に係る施設整備基本計画等の受託実績がある、など。
同事業は、循環型社会形成推進交付金を活用し、改修工事で建設された水槽を活かし、既存の衛生センターを汚泥再生処理センターとして全面的に更新する。同業務は施設整備の基本方針などを定めるための検討資料を作成。一般廃棄物処理基本計画で定めた生活排水処理施設整備の基本方針、し尿処理施設整備基本構想及び循環型社会形成推進地域計画に基づき、計画施設の基本的な条件について検討する。
主な検討項目は@施設整備に係る基本方針A施設整備規模の算定Bし尿及び浄化槽汚泥性状の設定C処理方式D建設予定地E公害防止基準F管理運営方針G施設計画案の策定・提起など。
昨年度で策定した循環型社会形成推進地域計画では、施設の処理能力を日量60kl(し尿5kl、浄化槽汚泥55kl)として計画。建設場所は、現施設の敷地に余裕があることから現在地で整備することとした。
事業スケジュールは、本年度で基本計画等を策定し、19年度に仕様書等を作成して業者を選定。20〜21年度の2か年で建設し、22年度当初の供用開始を見込んでいる。
本年度は基本計画のほか、生活環境影響調査、測量調査、地質調査、アスベスト調査などを予定しており、別途、委託業務を第2四半期に発注する予定。事業費は基本計画の策定費などを合わせ総額2385万円を当初予算に計上している。
基本構想、循環型社会形成推進地域計画の策定は、いずれも日本環境衛生センター(川崎市川崎区四谷上町10―6)が担当した。
既存の衛生センターは、敷地面積が4万7566・20u。処理方法は二段活性汚泥、湿式酸化方式。年間の処理量は、し尿が2040kl、浄化槽汚泥が1万8072kl。工事の施工は日立造船。水質規制に対応するため、04年度に改造工事を実施。同工事も日立造船が施工した。