名古屋市住宅都市局は、広小路通と大津通の都心部における歩行者にぎわい空間づくりで2018年度の検討を開始する。大津通は、17年度に歩道部を拡幅した場合の交通影響について検討を行っており、本年度はそれを踏まえて右折レーンを撤去した場合のイメージ図や協議用資料をまとめた上で、社会実験の実施に向けた検討を行うとともに、整備内容の概算工事費を算出する考えだ。
対象区間は、大津通が栄交差点〜若宮大通と交差する矢場町交差点まで。広小路通が栄交差点〜名駅通と交差する笹島交差点まで。現道は大津通・広小路通ともに片側2車線、両側歩道で全体幅員30b(栄交差点部付近街区は40b)。現道歩道幅員は約4b(栄交差点部付近街区は約8b)。
広小路通は、本年度からにぎわい空間づくりに向けた検討に着手する。交通影響や荷さばき地など沿道機能の再配置検討の他、道路空間の利活用検討を行う。また、伏見通〜久屋大通間は協議用図面をまとめ、関係者協議に備える方針。
18年度検討業務は、一般競争入札で手続きを開始した。入札書を6月8〜11日に受け付ける。開札日は6月12日。履行期間は19年3月22日まで。
都心部の歩行者にぎわい空間づくりは、広小路通と大津通の他、名駅通と久屋大通の全体4路線で計画。名駅通は中央郵便局前交差点〜笹島交差点、久屋大通は外堀通と交差する久屋橋交差点〜若宮大通久屋交差点が対象となる。名駅通はリニア中央新幹線開業に伴う駅前空間づくり、久屋大通は久屋大通公園の利活用の中でそれぞれ歩行者にぎわい空間の創出に向けた検討を進める方針。
提供:建通新聞社