「第14回北陸道路舗装会議」が5月31日、1日の日程で、新潟市中央区のANAクラウンプラザホテル新潟で開幕した。県内の土木系高校生約120人を招くなど、2日間の来場者に延べ900人超を見込んでいる。
主催者を代表し、日本道路建設業協会北陸支部の上條桂一支部長が「北陸地方特有の積雪寒冷地における舗装技術の向上のほか、若い世代に舗装技術の魅力を伝え、入職者を増やしていかなければいけない。産官学の連携をさらに強化していく」とあいさつ。来賓からは北陸地方整備局の小俣篤局長が「技術の向上が進み、若者が舗装に関心を深めていくことを期待する」と述べ、益田浩新潟県副知事が「身近なインフラで多様化が進む道路の効率的な修繕、更新に努める」と語った。
引き続き、公益社団法人日本道路協会舗装委員会の三浦真紀委員長が「メンテナンス時代の道路舗装」と題して記念講演。アスファルト舗装の長期保証制度について、▽適用範囲の見直し▽実績から得られた結果のフィードバック▽保証期間を超えた検証▽修繕への適用−が重要と説いたほか、ICT舗装については施工時間短縮の効果だけではなく、安全性向上にも活用できると説明した。講演後は、口頭報文発表とポスターセッション発表が行われた。
1日も引き続き、口頭報文発表、ポスターセッション発表が実施されるほか、「スマートな道路建設を目指して−i−Constructionの北陸における現状と課題−」をテーマに、パネルディスカッション(コーディネーター・高橋修長岡技術科学大学教授)を予定している。