福島建設工業新聞社
2018/05/31
【福島】スマートコミュニティ/県庁周辺をモデルに可能性調査
県は、県庁とその周辺の公共施設を対象として、スマートコミュニティの構築を検討する。スマートコミュニティのモデルケースに位置付け、県内全域への導入促進につなげる考えで、可能性調査を外部委託して、今年度内に事業の枠組みを固める。導入設備には太陽光発電、バイオマス・都市ガスコジェネレーションシステムなどを想定している。
「スマートコミュニティの構築」は福島新エネ社会構想の柱の一つ。県はモデルとして取り組むことでエネルギーの効率利用、再生可能エネルギーの導入拡大、二酸化炭素の排出量削減などを図るとともに、事業効果を県内外に発信し、県内での導入拡大と再エネ導入目標の達成を目指す。「杉妻地域エネルギーインフラ導入調査事業業務委託」として、5月29日付で調査業務の企画プロポーザル手続きを公示した。
調査のたたき台として、福島市杉妻町に集積する@県庁本庁舎A同西庁舎B同北庁舎C県自治会館D杉妻会館E県警察本部F福島警察署G福島市立第一小学校│を対象施設に想定。導入設備は太陽光発電をベースに、バイオマスコジェネレーションシステム、都市ガスコジェネレーションシステム、蓄電池で補完する仕組みを考えている。
太陽光発電(自家消費型、駐車場屋根型、200〜500`h程度)は県庁外来駐車場に設置。コジェネレーションシステムは、バイオマスが木質ペレットを燃料とした熱電供給型、都市ガスがガスエンジン方式。自営線や熱導管、エネルギーマネジメントシステム(EMS)の導入も想定している。