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建通新聞社
2018/05/31

【大阪】開平小増築 建築実施設計は双星設計

大阪市は、児童数の急増に伴う教育環境改善事業で、中央区の開平小学校の校舎増築に着手する。設計者選定に向けたプロポーザルを行い、建築実施設計は双星設計(大阪市北区)、設備実施設計は日本設備綜合研究所(〃)をそれぞれ受託候補先に選定した。新校舎は6階建ての高層校舎を想定しており、2019〜21年度の工事を見込む。
 同校の児童数は196人、通常学級数は8クラス(いずれも17年度現在)。周辺ではタワーマンションの建設などが続き、児童数は年々増加。23年には670人まで増加することが予測されている。
 既存の特別教室を転用しても、20年度には教室が不足する見込みのため、現在地での校舎増築を計画。運動場に校舎棟を増築すると著しく狭くなるため、6階建ての高層校舎を整備することで、敷地内に一定の広さの運動場を確保する方針。
 具体的な規模などは設計段階で検討するが、構造については工期短縮のため鉄骨造を想定している。また、新校舎棟の1階部分はピロティーとし、将来的に更なる増築の必要性が生じた場合の予備スペースとする。総事業費は約15億4500万円を見込んでいる。
 同校の所在地は大阪市中央区今橋1ノ5ノ7。
 市内中心部(北・中央・西区)では、都心回帰の流れに沿って児童・生徒数が急増しており、多くの学校で教室不足が課題となっている。市では同様の校舎増築の他、北区中之島の旧市立扇町高校跡地に小中一貫校の新設を検討するなど、対応策を模索している。