横浜市医療局病院経営本部は市民病院の再整備で、市内企業向けに4工種分離で発注する管理棟の工事の入札方式を固めた。建築は簡易型総合評価方式の一般競争、電気・空調・衛生の各設備については価格のみの一般競争とする。7月ごろから順次入札して施工者を決定。2018年度下期に着工し、建設中の診療棟とともに19年度内に完成させて、20年春の開院を目指す。
管理棟は西区宮ケ谷25ノ6の敷地5424平方bを利用して、鉄骨造4階建て延べ約1万1000平方bの規模で建設。1〜2階に約160台収容の駐車スペースなど、3階に事務室や医局など、4階に講堂などを置き、道路を挟んだ診療棟(神奈川区三ツ沢西町34ノ10他、地下2階地上7階建て延べ床面積約6万7000平方b)と渡り廊下で結ぶ。診療棟と一体で佐藤総合計画(横浜事務所、横浜市中区)が設計を手掛けた。
管理棟の分離工種・数は先行して17年度に発注した診療棟と同じ。このうち建築工事への簡易型総合評価方式の適用も同様で、低入札価格調査制度の対象となるものの、調査基準価格を下回る入札価格は評価値算出時に調査基準価格に置き換えて、低入札での評価値アップに歯止めを掛ける。診療棟の建築工事の施工内容に関わる考え方を踏襲し、管理棟の建築工事にもエレベーターの製作・設置を含める見通しだ。
診療棟の建築工事の簡易型総合評価は▽施工上の課題に係る技術的所見=6点▽施工上配慮すべき事項=6点▽同種工事の監理技術者としての施工経験=4点―の評価項目・配点だった。
提供:建通新聞社