日本工業経済新聞社(茨城)
2018/05/29
【茨城】日立市が6月にも公告/豊浦小改築工事に19・5億円
日立市は総額19億5600万円を投じて豊浦小学校(折笠町741)の校舎改築と大規模改造工事を行う。大規模改造工事で想定していた補助金の内示が出ていない状態だが、改築と大規模改造は一括で発注する方針。工事発注の時期は当初の予定どおり6月中となるもよう。建築・機械・電気の発注は3分離で行い、9月議会での契約を目指す。
同校校舎は老朽化が進んでおり、大半が耐震基準を満たしていない。そのため、4棟のうち耐震性のある1棟を除き取り壊し、建て替えを行う。耐震性を有する棟は全面的なリニューアルを施す。設計は褐j設計(東京都新宿区)がまとめた。既存校舎の解体工事は2017年度に鰹H山工務店(日立市)が担当して施工し、完了している。
工事の手順としては、まず先行して改築工事を実施する。改築工事の規模はRC造3階建て、延べ約5200u。改築が終わり、現在の機能を移転してから既存校舎の大規模改造工事(A約1700u)に取り組む。想定する工期は、校舎改築が15カ月、大規模改造が6カ月。外構工事を除く本体工事の完了は20年夏ごろを見込む。
同工事は国からの補助金を活用して行う予定だったが、改築工事については補助を受けられたものの、大規模改造に関する費用が補助の内示を受けられなかった。担当課である教育委員会学校施設課は「一連の工事なので改築工事だけを先行して行い、大規模改造を次年度以降に回すという方法を取ることは難しい。補助を受けられない場合は、6月補正予算で歳入について予算の組み換えを行って大規模改造工事を実施することになるだろう」と話す。