四国電力会社グループのSTNet(高松市春日町1735ノ3、溝渕俊寛社長)は、高松市林町の新高松データセンター「Powerico(パワリコ)」の敷地内にある、既存建物のN棟の南側に、新たにS棟を建設する。
計画によると、投資額約66億9000万円を投じ、鉄骨造4階建て延べ約1万1000平方b(建築面積2788平方b)、基礎免震構造のパワリコS棟を建設。既存N棟と合わせた総延べ床面積は約2万2000平方b。ラック数は1000ラックで既設のN棟と合わせた総ラック数は2000ラックとなる。
パワリコS棟は、N棟と同様に基礎免震構造を有し、日本データセンター協会(JDCC)の設備基準として、最高レベルの「ティア4」を満足するハイスペックデータセンターとなる。N、S棟の設備基準と基礎免震構造を併せ持つ大規模データーセンターは西日本エリアで最大級。
施工は清水建設四国支店(高松市)に依頼しており、5月28日に着工し2019年10月の業務開始を目指す。建設地は高松市林町2217ノ12他。設計は清水建設一級建築士事務所が担当。
大規模災害に備えて安全なデータ保管場所としてのデータセンター需要は、BCP対策のニーズの根強さから拡大傾向にあり、クラウドビジネスも企業ニーズを支える基盤としての活用が急速に進んでいる。これを背景に首都圏、関西圏を含む四国内外の引き合いを加速させるため、拠点となるS棟を建設する。
提供:建通新聞社