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日刊建設工業新聞
2018/05/29

【鳥取】米子駅―南部町方面/山陰道側道拡幅やBP化

 JR米子駅前から国道180号の南部町方面に上手く抜けられるルートはないか―西部総合事務所米子県土整備局は、米子市陰田町で今年3月から現道改良や新ルートを含めた検討に入っている。現状では分かりづらい経路に加え、山陰道との交差部に交通安全上の危険あり、南部町からも改善を求める声が上がっている。
 米子駅から国道180号へのアクセスは、駅前を走る県道米子広瀬線から県道米子環状線を経由して「奥陰田交差点」(=写真)で山陰道米子中ICにタッチ。その後、山陰道の側道をつたって米子西ICに向かい、国道180号に乗り入れる複雑な経路をたどる。
 その上、奥陰田交差点から山陰道をくぐり右折する際には、山陰道本線から米子中ICに降りてくる車両も多く危険性を伴う。また、側道から米子西IC交差点に降りる地点は、同じように山陰道本線から同ICに降りてくる車両との間で接触する事故の恐れが指摘されている。
 実際に15年から16年までの1年間、この2地点での交通事故は8〜9件発生しているという。
 今のところ解消策は、米子中IC―米子西IC間の側道拡幅をはじめ、奥陰田交差点から南下するルートで国道180号と直結させるバイパスなど複数案が浮上している。
 ただ課題となりそうなのは、側道が国交省の管理区間であることや、バイパス化はルートが一部集落にかかることも予想される。
 米子県土局では「事業化に向かうとなれば、10月までに計画の概略をまとめる必要がある」(計画調査課)と話しており、今後、各案の課題を整理して比較検討し今秋までに方針を固める。

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