北海道建設新聞社
2018/05/29
【北海道】札樽道札幌西ICフル規格化を 自治会など、建設期成会
札樽道札幌西ICの上り線出口と下り線入り口整備に向け、「札幌西インターチェンジフル規格化建設期成会」が26日に設立された。会長には白崎光彦西町連合町内会長、顧問には中村裕之、船橋利実衆議院議員ら地元選出議員が就任。新川ICの渋滞緩和や地域の観光、救急医療の円滑化を掲げ、署名活動や国土交通省、北海道開発局への陳情を実施する。
札樽道札幌西ICは小樽方面の上り線入り口と旭川・苫小牧方面の下り線出口のみを備えたハーフIC。石屋製菓の白い恋人パークや北海道大野記念病院などが立地しているが、旭川・苫小牧方面から降りられず同方面に向けて乗ることもできないため、アクセス向上を求める声が地元から上がっている。
2017年9月の第3回定例札幌市議会において、飯島弘之市議が隣接する新川ICの渋滞緩和も視野に、上下線共に乗降口を備えたフル規格のICとして整備すべきと質問。秋元克広市長はフル規格化は事業規模が大きく、影響が大きいとしながらも「西区方面への高速道路を利用した円滑な交通の確保に努める」と答弁した。
■新川渋滞緩和や観光に効果
26日に西町会館で開かれた期成会設立総会では、発起人の白崎会長が「慢性的渋滞にある札樽道で西ICを整備すれば、観光・流通面で大きな経済効果がある。地域の熱意を伝えよう」とあいさつ。同IC整備を政策に掲げる中村議員は「国交省のピンポイント渋滞対策という改良事業が少ない投資で大きな効果を上げている。実現には地元の利用者や地権者の理解が必要」と呼び掛けた。
また、中村議員は降り口を新設する適地として追分通との交差点付近を挙げ、「工業団地へのアクセスも良いが、いかにも手狭」と用地面の課題も大きいことを指摘。船橋議員は「比較的影響が少ない場所に整備すべき」との考えを示した。
議事では白崎会長ら地元自治会・商店街を中心とした役員人事を承認し、顧問に中村、船橋両衆議院議員、和田敬友北海道議会議員、飯島、村山拓司札幌市議会議員が就任。活動計画として署名活動と関係機関への陳情実施を決めた。