東京都都市整備局は、都施行の「泉岳寺駅地区第2種市街地再開発事業」の実施に先立ち、施設建築物の基本設計業務を委託するための希望制指名競争入札手続きを開始した。住宅と業務機能の導入を柱に延べ床面積約11万平方bの建物を新築する計画。6月1日まで希望申請を受け付け、同月28日に開札して設計者を決める。
同事業では、都営地下鉄浅草線の駅舎改良に併せ、都施行の再開発事業として国道15号の東側に面した民有地を含む市街地整備を一体的に実施する。港区高輪2ノ20他の敷地約1・3f(建築敷地面積約8500平方b)に、延べ床面積約11万平方bの規模で再開発施設を新築。約350戸の共同住宅(約4万6000平方b)や業務(事務所、約4万6000平方b)、商業施設(約2700平方b)、子育て支援施設(約900平方b)、地下駐車場(約1万0300平方b)などを配置。地下鉄駅施設に約4100平方bを充てる。
都が施行区域内の建物や土地などを買収して新たな建物を建設し、保留床を処分する。基本設計の納期は2019年2月28日。実施設計や施工、保留床処分は特定建築者に委ねる。
都では基本設計業務とは別に事業協力者の公募選定手続きも行う。事業協力者は、再開発施設の計画・仕様や、設計・施工に関する技術提案、建築計画に対応した管理運営、公共空地の活用方針などを提案し、都と協力して事業計画を策定する。
また、特定建築者については、事業計画の決定や管理処分計画の決定後に別途、公募手続きを行う。
提供:建通新聞社