日本工業経済新聞社(茨城)
2018/05/28
【茨城】新世会が那珂市に保育園新築/6月に工事公告
社会福祉法人新世会(那珂市菅谷3799―6、磯崎達也理事長)が那珂市菅谷に整備する認可保育所新築工事の内容が、本紙の調査により明らかになった。規模はW造2階建て、延べ1322・29u。6月に一般競争入札で建設工事を公告する。設計は潟с}ト建築設計事務所(水戸市)が担当し、現在は最終的な詰めの段階。竣工は2019年2月を目指す。
施設の名称は「いくり保育園」。建設地は那珂市菅谷3780ほかで、現在同法人が運営するいくり保育園(菅谷3799―8)の隣接地。対象は0歳児〜5歳児までで、定員は130人。保育室は6室を設ける計画だ。想定するスケジュールでは2月に竣工後、準備期間を経て19年4月に開園する。
同法人は特別養護老人ホーム、デイサービスセンター、老人グループホームの運営などを主な業務としている。14年度にはひたちなか市に地域密着多機能型老人福祉施設「いくり苑」をコスモ綜合建設梶i水戸市)の施工で建設した。
今回の保育園建設は那珂市からの補助を受けて行うもの。市には現在、認可保育所が6カ所、認定こども園が1カ所立地している。このうち市が運営しているのは菅谷保育所(菅谷618―4)の1カ所のみ。
市では質の高い教育・保育の安定的提供や保育の量的拡大・確保を図りながら、待機児童解消に向けて教育・保育の提供体制の確保に努めてきたが、就労形態の多様化や共働き世帯の増加などにより保育需要は依然として高い。
このような状況から、さらなる待機児童の解消を目指して17年度に認可保育所の設置・運営事業者の募集を開始。その結果、同法人を事業者として選定した。本年度予算には民間保育所施設の整備補助金として1億9719万円を確保した。市こども課によると、今回の保育園整備で待機児童の解消にはめどがつく見通しだ。
なお現在運営しているいくり保育園は新設する認可保育所と同一名称だが、現在の保育所は企業主導型保育所であるため新設保育所と一括で運用することはしない。関係者によると「新設のいくり保育園が完成したら、既存のものは名称を変更するかもしれない」と話す。