国道8号野洲栗東バイパス整備を進める近畿地方整備局滋賀国道事務所は今年度、起点の野洲市小篠原側地区で三上高架橋(L1276b)の下部工、終点側の大橋地区で土工区間工事を進める。また大橋地区の橋梁(L110b)および、路線中間部に位置する出庭高架橋(L713b・L200b)と橋梁(L650b)の設計をそれぞれ第2四半期に発注し、来年度以降の工事に備える予定。
野洲川上に計画する「新野洲川大橋」(L745b)については、昨年度に行った設計をもとに河川協議を行う中で施工方法やスケジュール等を検討していく。また終点の手原地区で8号線から分岐する平面交差部分および県道片岡栗東線との立体交差部分(L約1000b)の詳細設計も引き続き進める。
全体事業費約290億円のうち今年度事業費は、工事費が7億8500万円、測量設計費が10億1000万円など計52億円。用地取得率は現時点で約8割となっている。
野洲栗東バイパスは、国道8号の慢性的な渋滞の解消、地域住民の生活改善等を目的として、起点を野洲市小篠原、栗東市手原を終点として昭和57年度に事業化された4車線バイパス道路。現道部分では宅屋交差点、済生会病院前、御上神社前交差点が主要渋滞ポイントとなっており、両側に歩道が整備されている区間が少なく大型車も多いため、歩行者の安全確保も課題。交通事故も年間100件近く発生しており、終点近くの栗東市大橋付近では滋賀県内の国道8号では最多の発生件数を記録している。
提供:滋賀産業新聞