葉山町は、学校給食センターの設計委託費が2018年度予算から削除されたことを受けて、センターの新たな建設予定地などについて再調査に乗り出した。庁内に調査委員会を設けて、民有地も含めて複数の候補地について調査・検討を進めている。当初計画と比較検討した結果を市議会へ報告することになるが、時期は未定だ。
葉山町は今年2月、公設公営で整備する学校給食センターの基本構想改定版をまとめた。建設地は葉山中学校(堀内2274ノ2)の南側斜面。鉄筋コンクリート造延べ1840平方bのセンターを建設し、小学校4校と中学校2校に1日当たり2800食を提供する。概算整備費(初期費用)は、建設工事費が15億円、厨房機器が2億2400万円、設計料が7100万円、監理料が1600万円などで、調理備品や車両を含めて合計18億7880万円。基本設計と実施設計を行い、19年度から工事に着手。また、小学校と中学校の荷受け室についても19年度から並行して設計と工事を進め、21年度にセンターの供用開始を目指すとしていた。
このため葉山町では18年度当初予算案に学校給食センターの設計委託費7114万円を盛り込んだが、葉山町議会は今年3月13日、設計委託費を全額削除し、予備費に回す修正案を賛成多数で可決。建設費が高額になるなどとし、町の教育委員会に対して計画全体の再調査を求めていた。
提供:建通新聞社