石川県健康福祉部は、県立高松病院(かほく市内高松)の管理診療棟改築工事に伴う基本設計を取りまとめた。また、18年度6月補正予算案には同棟建替費1億9000万円(うち債務負担行為額6200万円)が盛り込まれ、実施設計委託料や解体工事費に充てる。
建設規模はS造一部RC造3階建てで、延べ床面積6800平方メートル程度。既存の管理診療棟や外来認知症診察室、社会療法棟の解体跡地などで建て替える。
改築に際し、バリアフリー化への対応に加え、認知症の高齢者、発達障害の児童など症状や年齢が異なる患者に配慮するため、新管理診療棟では病状別に診察ゾーンを分け、受診環境を向上させる。県内の認知症医療の中核病院として視察や研修にも対応できるよう、機能充実も図っていく。
高松病院は1966(昭和41)年5月に開設。現管理診療棟は病院正面に位置し、施設規模はRC造2階建て延べ2994・17平方メートル(増改築部含む)。内部には外来患者らの診察室、待合室、研修室などを配す。
県では6月補正予算案の議決後、早期に実施設計業務を発注し、年度内の設計完了を目指す。社会療法棟の解体にも取り掛かっていく。
基本設計はT・O・N・E(建築)、ムラシマ事務所(設備)が担当。