富山県建設業協会(竹内茂会長)の2018年度定時総会が24日、富山市のホテルグランテラス富山で開かれた。
この日は正会員549名のうち、委任状232名を含め387名が出席。冒頭、竹内会長があいさつし、「建設業は、地域の安全・安心の守り手として重要な使命を担っている。一方、建設業を取り巻く状況は、設計労務単価の6年連続の引上げなど明るい材料もあるが、平成29年度の県内公共工事発注額は、前年度比15・3%減と大きく落ち込んだ」と述べ、「平成30年度の富山県の直轄事業と補助事業の合計額は前年度比5%増、県単事業も3%増と前年度を上回ったが、地域に貢献する技術力・経営力の高い企業が生き残れる事業量の確保を、引き続き発注機関に強く訴える必要がある」と話した。
また、「全産業で若者の担い手確保・育成が難しくなる中、建設業界は特に厳しい。引き続き、高校生への出前講座などを開き、建設業の魅力をPRするとともに、資格取得支援講座や各種研修会により、技術と技能の習得を支援していくが、若者の定着には、長時間労働の是正や週休二日制の導入が重要。各企業においては、働き方改革の取組を積極的に進めてほしい。今後も会員の声を関係機関に届け、建設業が夢と希望を抱ける産業として発展するよう努力したい」と語った。
来賓からは、水口功県土木部長(知事代理)、高野行雄県議会議長、福濱方哉北陸地方整備局富山河川国道事務所長が祝辞を述べた。
議事では、報告事項として17年度事業報告、18年度事業計画および収支予算を説明。決議事項で、17年度計算書類承認の議案を審議した。
18年度事業計画では、地域を支える建設業が着実に発展し、将来にわたって役割を果たしていくため、(1)社会資本整備の計画的な推進のための持続的・安定的な公共事業予算の確保と災害に強い県土づくり(2)地域社会を支える建設企業の経営基盤の強化と健全な発展(3)地域建設業の担い手確保・育成対策の推進(4)働き方改革等の推進による魅力ある職場づくり(5)広報活動の推進(6)建設業における社会的責任への対応―の各事業を重点事項として、積極的に取り組むことにしている。