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北陸工業新聞社
2018/05/25

【石川】19、20年度の債務17億円/県の兼六駐車場建替1期/格子を配して金沢らしさ演出 

 石川県は、金沢市小将町の兼六駐車場の建て替え工事に乗り出す計画で、6月補正予算案において19、20年度の債務負担17億2500万円を設定した。
 建設規模は、S造5階建て延べ2万3090・04平方メートル(基本設計委託時点)で、1階に観光バス40台、2〜5階に普通乗用車480台収容でき、付加機能として観光・情報発信コーナー、トイレ、休憩コーナーなどを配する。瓦や土壁を意識したグレーやベージュを基調とした外壁に格子を配するなどして景観に配慮する。正面エントランスやエレベーターホールは大型ガラスを用いて明るく開放的な空間を創出する。金沢中警察署兼六園下交番と一体的に整備する。
 工事期間中も駐車場機能を確保するため、工期を分けて建て替える。正面右側にあたる第1期工事は現在の駐車場の営業を続けながら、東京五輪が開催される20年夏までに供用させる。現駐車場は1期工事終了後に取り壊し、2期工事に移行する。設計は、中島建築事務所・エヌアンドピィアーキテクツ設計共同企業体(意匠)、田淵建築設計事務所(構造)、カサマツ事務所(設備設計)が担当。
 県では兼六駐車場建て替え及び兼六園下交差点の改良を通じて周辺地区の渋滞解消につなげる。

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