建通新聞社
2018/05/25
【大阪】日本庭園の景観創出提案を公募
大阪府は、日本万国博覧会記念公園の日本庭園を対象に、植栽や茶庭など造園施設による景観創出に着手する。府は、同事業に民間事業者のノウハウを取り入れるため、企画提案の公募を開始。6月15日まで提案書類を受け付けている。審査結果は7月に公表する予定だ。
年間約26万人が訪れる日本最大級の面積を有する庭園をより魅力ある空間とするため、銘木をはじめとした多様な樹木や芝生、茶庭のコケ類といった植栽、景石や洲浜などの造園施設を対象に、作庭時の意図を酌みながら伝統的庭園技術をもって、芸術性を兼ね備えた空間とすることが業務の狙い。
プロポーザルに参加できるのは、1級または2級造園施工管理技士の有資格者を現場に専任配属できる企業、または共同企業体。
具体的な業務内容としては▽見所となる景観(八景)の修景▽八景をつなぐ園路など周辺の修景▽3茶室(千里庵・汎庵・万里庵)の修景▽草花景観の維持・修復―など。委託期間は8月1日〜2019年3月31日。
庭園は、面積約26f、園路約5000b、流れ約1000b。使用自然石材の重さは7569d。1970年3月に完成。エリアごとに各時代(上代〜中世〜近世〜現代)の庭園を表現している。主任設計者は田治六郎農学博士。