岐阜県県土整備部は、東海環状自動車道西回り区間とインターチェンジ(IC)へのアクセス道路整備を進めている。このうち岐阜関ケ原線宗慶・温井U期工区など主要アクセス道路4路線で2018年度に進める工事概要をまとめた。4路線の予算規模は事業費ベースで31億4000万円となる。発注時期などは所管する土木事務所が決める。
県では、東海環状自動車道西回りの全線開通を重点プロジェクトの一つに位置付け、関連事業へ重点的に予算を配分している。さらに、道路の開通で企業誘致や緊急医療のネットワーク強化、観光地へのアクセス向上も狙いにあり、アクセス道路の整備が重要となっている。
18年度に整備を進める東海環状自動車道主要ICへのアクセス道路は、▽岐阜美山線大学北工区(岐阜市)▽国道256号高富バイパス(BP)(山県市)▽国道157号三橋工区(本巣市)▽岐阜関ケ原線宗慶・温井U期工区(本巣市)▽岐阜関ケ原線丈六道工区(神戸町)―の4路線。
岐阜美山線大学北工区は、伊自良川橋の上部工に着手する。3径間連続箱桁のメタル橋。橋長は140b。予算規模は4億8000万円。所管は岐阜土木事務所。
国道256号高富BPは、高富IC(仮称)のランプに接続する取り付け道路を新設する。設計は県でまとめた。工事は国土交通省岐阜国道事務所に委託し、これから積算して発注する。完成後は県道となる。予算規模は3億円。
国道157号三橋工区は、糸貫ICへのアクセス道路で、2車線の4車線化を進めている。18年度分は、岐阜土木が積算して発注する。予算規模は2億4000万円。
岐阜関ケ原線宗慶・温井U期工区は、県道の4車線化に伴い樽見鉄道に高架橋を整備する。ラーメン構造の橋脚のプレストレストコンクリート下路桁。橋長は約95b。現在、既存の東側に仮設線路を敷設しており、完了後に既存線路上に高架橋を整備する。樽見鉄道と協定を結んでおり、工事は鉄道事業者が発注する。また、これに伴う面整備は岐阜土木事務所が発注する。予算規模は16億円。繰り越しになる場合もあるという。
岐阜関ケ原線丈六道工区は、丈六道高架橋の北側2車線分の上部工を整備する。現在、大垣土木事務所が発注計画を作成している。予算規模は5億2000万円。
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建通新聞社(2018/05/24)