県都市計画審議会(会長・谷本圭志鳥取大学工学部教授)が22日開かれ、県は倉吉市街から山陰道・はわいICを結ぶアクセス道の検討状況を説明した。予備審議に向けた「報告事項」として位置付け。今後、都市計画素案を作成して関係機関と協議の上、6月以降予備審議に入る。
アクセス道は「3・6・1号倉吉羽合線」。国道179号のバイパスとして湯梨浜町田後「田後西交差点」を起点に、天神川と現道西側のあいだを抜けて同町はわい長瀬・はわいIC手前の県道羽合東伯線にタッチする。延長約3`。
はわい長瀬の現道沿線は、小売店や飲食店が多く建ち並び事故が多発している。バイパス化によって交通の分散を図るほかICアクセスの利便性向上にも役立てる。
新ルートをめぐっては、天神浄化センターや北溟中学校をはじめ、人家密集地をできるだけ避けた計画ルートが検討されている。
町都市計画審議会委員や羽合土地改良区を対象にした関係者との会合は、今年3月までに計4回開催。農地への影響を最小限にすることや騒音対策に要望が出され、町マスタープランとの整合性を問う意見も寄せられている。
今後のスケジュールについて、県は都市計画素案をまとめて地元説明会を開催し6月以降、県都計審に諮って予備審議。年明けから都市計画案を縦覧して本審議し、今年度末に都市計画決定を告示する。
また、都市計画道路の見直しで、米子境港都市計画道路の変更2件が了承された。代替ルートの確保などで必要性がなくなった未整備区間の▽3・4・4号後藤駅天神町線(米子市米原―錦町3丁目)の340b▽3・5・12号伯耆大山駅蚊屋線(米子市蚊屋―下新印)の720b―を廃止。これら都計道路の変更は6月に都計決定する。
日刊建設工業新聞