一般社団法人・滋賀県建設業協会(本庄浩二会長)は22日、大津市におの浜のびわ湖大津プリンスホテルで「平成30年度通常総会」を開催、各界から多数の来賓や会員企業など150余りが出席のもと、災害救援体制の充実や建設雇用改善推進事業の実施―等から成る今年度事業計画など提出議案を可決・承認するとともに、任期満了に伴う役員改選では、会長に桑原勝良氏(褐K原組・代表取締役社長)を選出した。
新会長に就任した桑原氏は、本庄氏の協会における功績を称えた後、「同協会は来年70周年を迎える。その節目の年に大役を任せられることに対し身が引き締まる思い」とし、「会員皆様とともに協会の健全な発展のために尽力していく所存であることから、前任者同様の協力を」と要請。厳しい業界を取り巻く環境に対し「様々な取り組むべき課題がある中で、特に深刻な人材不足解消に向け、国の働き方改革や労働環境改善などに取り組む必要がある。協会としましても会員のために、社会のために必要な事業を推進する」と話した。
総会では、議事に先立つ来賓挨拶で、国土交通省近畿地方整備局の池田豊人局長が「今後ICT施工は中・長期的に必要となってくる。早い段階で受注体制を整えて頂くことや、週休2日制の本格導入など、各社に対し協力要請が多い中ではありますが、手を取り合いこの難局を乗り越えていく思いからであります。企業・団体・発注者が協力し、共に公共事業を盛り上げましょう」とエールを贈った。
特別功労者及び会員表彰に続いての議事では、先の理事会で承認された今年度事業計画が報告され、▽災害救援体制の充実▽防災関連活動・防災訓練への取り組み▽防災・減災に向けたハード面の充実▽高原病性鳥インフルエンザ等防疫活動への協力▽CPDS講習会の開催▽建設雇用改善推進事業の実施▽県建設産業魅力アップ事業への参画▽社会貢献事業根の取り組み▽公共事業関係予算の確保への取り組みなどを実施していくことを確認(協会の30年度事業計画詳細については、本誌3月29日付3面参照)。任期満了に伴う役員改選では、新会長に桑原勝良氏、副会長に奥田克美、湯本聡、谷節雄、内田美千男―各氏を選出した。
最後に、前会長となる本庄氏が壇上に立ち「皆様に支えて頂いた4年間はあっという間に過ぎ本日任を解くこととなりました。新会長は大変能力の高い方。今まで以上に協力かつ強固な団体になるのではと期待しています」と退任のあいさつを行った。
なお、協会総会に引き続き行われた建設業労働災害防止協会滋賀県支部の30年度通常総会では、建設業が今後とも健全に発展を続けていくためにも、従来の労働災害防止対策に加えて、ICTの工事現場への導入進展、職場環境の変化や技術の多様化に対応するための調査研究を図るなど、メンタルヘルスの推進等社会の要請に応えていく必要があるとし、▽教育事業の推進▽建設業労働安全衛生マネジメントシステム(コスモス)の展開▽安全衛生意識の高揚と安全衛生管理ノウハウ等の共有化▽教育用教材の開発―などに取り組むとした。
提供:滋賀産業新聞