福島建設工業新聞社
2018/05/23
【福島】県建協/将来ビジョン・プライド70thを発表
県建設業協会は22日、創立70周年記念事業として将来ビジョン「福島県建設業協会ビジョン2018〜プライド70th ふくしまを築く、守る、描く〜」を発表した。復興需要の終息など県内建設業を取り巻く環境の変化が今後予想される中、地域建設業が危機管理産業等の役割を果たし、将来にわたり地域と共に維持・発展していくための方向性を示したもの。会員の共通指針として、一丸となってビジョンの具現化を図り、より良い建設業界の実現を目指す。記念事業に先立ち、福島市のエルティで第7回定時社員総会を開いた。
ビジョンは、復興需要の終息に伴う公共事業量の減少、急激な人口減少、担い手不足、インフラの老朽化などの環境変化に対応していくために、協会の中期計画として創立70周年に合わせて策定した。目標期間は概ね10年間。PDCAサイクルで毎年度取り組み状況を検証、見直しを行う。
目指すべき姿には「新生ふくしまの実現のため、県民と共に歩む」を掲げ、「築く」「守る」「描く」をキーワードに@会員企業の資質向上を図り、強靭で利便性の高い社会基盤を供給A働きやすい職場環境を構築し、担い手の確保・育成を促進B維持管理分野等の技術力を高め地域の生活を支えるC専門的な知識と技術を駆使し地域の防災力強化に寄与D情報を積極的に発信し、地域の発展と賑わいづくりに貢献―に取り組む。
ビジョン発表の席上、小野会長は「震災で危機管理産業としての地域建設業に対する期待を実感した。地域を守り、地域をつくっていく地域建設業、建設業協会を築かなければならない」とビジョンの共通認識の下、会員一丸で努力していく考えを訴えた。
記念事業では、50周年以降の会長・副会長経験者を功労者として表彰。14代会長・佐藤勝三氏、15代会長・三瓶英才氏らに小野会長が感謝状を手渡した。鈴木武男専務理事がビジョンの概要を説明した。