名古屋市教育委員会は学校施設の長寿命化で、2018年度は保全改修設計を21校、リニューアル改修設計を7校1園を対象に進める計画だ。実施する棟数は住宅都市局が調整して決める見込み。また、学校敷地内の埋設給排水管の耐震化に向けた設計は6校で進める方針。
保全改修は、建設から20年と60年経過をめどに実施する改修で、屋上防水・外壁改修や窓ガラスの飛散防止対策といった建物外部の改修を中心とし、建物内部はトイレ改修を行う。
リニューアル改修は、建設から40年経過をめどに実施。建物外部で屋上防水・外壁改修や窓ガラスの飛散防止対策、電子錠などの防犯機器の整備、受変電設備の更新、受水槽・揚水ポンプの更新、埋設給排水管の取り換えなどを行う。建物内部は、内装改修の他、多目的トイレ設置を含むトイレ改修、床のバリアフリー化、空調設備更新、LED照明への更新、小荷物専用昇降機の更新など、設備面を含めた大規模改修を実施する。
教育委員会では、17年8月に「学校施設リフレッシュプラン」を策定。構造耐久性調査の結果を踏まえて、築80年程度まで校舎を使用することとし、20年程度ごとに定期的な改修(保全改修、リニューアル改修)を実施する。
本年度に初めて工事に着手し、対象は築50年以上の31校34棟。また、敷地内の埋設給排水管の耐震化は18年度に6校で工事発注する予定だ。
提供:建通新聞社