京都市は、崇仁南部の市営住宅(1、4、7、8棟)を集約し更新棟として2棟「新3棟(仮称)」「新4棟(仮称)」を建設する。
規模は新3棟がRC造6階建、延1930uの共同住宅、新4棟がRC造6階建、延2480uの店舗付共同住宅。
住戸数は約57戸で、間取りは小規模(1LDK・2DK)が35〜40u、中規模(2LDK)が50〜55u、大規模(3LDK)が60〜65u。概ね等分の戸数割合とする。店舗数は約6戸。併設施設として集会場が1室。
建設地は京都駅東側、東海道新幹線南側に位置する京都市下京区東之町の崇仁市営住宅5棟、6棟の除却(解体)跡地及び7棟敷地の約3270u。用途地域は第一種住居地域(建ぺい率60%、容積率200%)。
30・31年度で設計を進め、並行して7棟の解体撤去工事、建設地の埋蔵文化財試掘調査を実施。新3棟及び新4棟の建設工事は32〜33年度の2ヵ年で実施する予定。
解体対象は7棟がRC造4階建、延約1200u、倉庫がS造平屋建、延約20u及びS造平屋建、延約15uと、屋外付帯施設(舗装、雨水排水、植栽、囲障等)、電気設備、衛生設備等。
都市計画局は5月22日、「京都市崇仁市営住宅新築工事設計業務委託ただし、崇仁南部新3棟及び新4棟(仮称)新築その他工事基本設計・実施設計業務委託」を公募型簡易プロポーザルで公告した。
業務内容は@京都市崇仁市営住宅新築工事に係る基本設計及び実施設計A京都市崇仁市営住宅解体撤去工事に係る実施設計。
プロポの主な参加資格は▽建築士法第23条の規定に基づく一級建築士事務所としての登録を行っている建築士事務所▽京都市の一般競争入札有資格者名簿(京都市競争入札参加有資格者名簿(測量・設計等)における登録種目が建築設計であるもの)に登載されている単独企業▽京都市公契約基本条例第2条第3号に規定する市内中小企業である等。
参加表明書及び技術提案書の提出は6月19日5時まで。参加資格の確認結果の通知は6月22日の発送を予定。書面審査は6月下旬の予定。受託候補者選定結果の通知は6月下旬の発送を予定。
履行期間は31年12月27日まで。
概算予定価格は8591万円(税抜)。
担当は京都市都市計画局都市企画部都市総務課技術担当(рO75−222−3641)。
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京都市崇仁南部地区団地再生のコンセプトの方向性によると、耐震性に問題のある老朽化した崇仁南部市営住宅(1、4、7、8棟)を集約化し、5〜7棟跡地に建替えを実施。地域の担い手となる多様な世代の受け皿の確保に向け、高齢者世帯向け、小規模世帯向け、ファミリー世帯向けなど多様な住戸タイプの供給を検討する。
9棟は浴室設置など適切な改善を実施する。
8棟跡地(余剰地)は、駅直近の好立地を活かした先行活用を検討(インバウンドやビジネス需要を対象とした民間ホテルの誘致など)。1・4棟跡地(余剰地)は、現時点では民間需要が限定的と考えられることから、需要の掘り起こしに向けた既存ストックの暫定利用等を検討(まちづくりと連携した暫定利用や社会実験など)。
団地隣接地に移転予定の京都市立芸術大学と連携し、地区内の公園・空地など市有地を芸術の杜(文化・芸術をテーマとした公園、広場、イベント空間など)として活用を検討する。