新潟県土木部営繕課は22日、簡易公募型プロポーザル「新潟盲学校・新潟聾学校統合校建設工事基本設計業務」で最優秀者に特定した新潟県建築設計協同組合の各担当事務所を明らかにした。
意匠建築のチーフがコンフォルト(新潟市南区白根)、担当が長建設計事務所(長岡市稲保1丁目)、構造はNSK建築構造研究所(新潟市中央区関新2丁目)、電気は総合設備設計(同鳥屋野南2丁目)、機械はホープ設備設計事務所(同船場町1丁目)となった。
盲学校(新潟市中央区山二ツ)は63年(昭和38)、聾学校(同東区小金台)は77年(同52)に建設され、全体の9割以上は老朽化が深刻な状況だ。旧新潟東工業高校(東区竹尾、敷地約3万6895平方メートル)を解体し、延べ約1万1300平方メートル(構造未定)規模で建設。主要施設は普通教室(各障害種別に設置)、特別教室、管理施設、体育館、プール、寄宿舎などを設ける。
統合のメリットは、集団学習や交流学習の推進により、幼児児童生徒の社会参加する知識、態度を養成できるほか、教員の多障害にわたる専門性の向上や、個に応じた教育の推進と特別支援教育のセンター的機能を高める。整備方針はバリアフリーおよびユニバーサルデザイン、高機能で柔軟な施設機能、幼・小・中・高等部の連携(視覚、聴覚)、地域との交流、防災面に配慮する。18年度は実施設計および既存施設の解体設計などに着手し、19年度から2カ年程度で建設するもよう。