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建通新聞社(静岡)
2018/05/21

【静岡】静岡県熱海市 水道事業ビジョンを策定

 熱海市は、本年度から今後10年間の水道事業の取り組みを示した熱海市水道事業ビジョンを策定した。同ビジョンでは水道事業の基本方針を「持続」「安全」「強靱(きょうじん)」とし、一里茶屋浄水場(仮称)、相の原浄水場(仮称)など新施設の整備などを盛り込んだ。
 水道事業ビジョンは全国の水道事業を所管する厚生労働省が水道事業の現状と将来の見通しを分析・評価し、事業の将来的目標実現のための施策を示したもので2004年に策定した。また、東日本大震災や人口減少など水道事業を取り巻く環境に大きな変化が生じたことを受け13年に「新水道ビジョン」を策定し、公表している。同市のビジョンは、その地方版として水道事業の現状と課題を整理し、「持続」「安全」「強靱」をテーマに具体的な取り組みを示した。計画期間は18〜27年度の10年間。
 同市の水道事業は1907年3月に創設。現在は計画給水人口3万7200人、1日最大給水量は4万7400立方b。1970年代をピークに人口減少と観光事業の低迷で供給能力の余剰が顕著となっており、また水道施設の経年劣化が進行し、耐震化と併せた大規模な施設更新が急務となっている。
 同市が50年後、100年後を見据えて安全で強靱、持続可能な水道事業を行うために今後取り組むべき課題として、@水源能力・給水能力の適正化A事業運営の効率化B健全経営の維持C環境対策の推進D事業運営体制の構築Eサービスの向上F施設監視体制の強化G水質安全性の向上H水道施設の安全性強化I給水の安全性・安定性の向上J水道施設の更新・耐震化K危機管理体制の強化―を挙げた。
 具体的な建設関連の取り組みでは今後10年間で、▽新浄水場の整備(一里茶屋浄水場、相の原浄水場など)▽老朽管の更新▽遠方監視システムの充実化▽官民連携広域化の推進▽浄水機器の更新▽対塩素性病原微生物対策(来宮浄水場など)▽浄水場の更新・耐震化(来宮浄水場、宮川浄水場、伊豆山浄水場)▽配水池の更新・耐震化(和田木配水池、泉第1配水池、泉第2配水池、網代第1配水池、伊豆山第1配水池、伊豆山RC配水池、伊豆山減圧槽)―などに取り組んでいくとした。


提供:建通新聞社
(2018/5/21)

建通新聞社 静岡支社