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日刊建設タイムズ社
2018/05/18

【千葉】PFIアドを予算措置/館山市の新学校給食センター/12月補正で債務設定/今秋 実施方針を公表

 館山市は、17日に開いた臨時議会で一般会計補正予算3065万9000円を追加した。補正予算では、PFI方式(BTO方式)で実施する新学校給食センター整備運営事業のPFIアドバイザリー業務委託費に年度事業費1320万円を計上するとともに限度額880万円(2019年度)の債務負担行為を設定した。アドバイザリー業務は18日に公募型プロポーザルを公告する。今秋に実施方針を公表し、12月議会で債務負担行為を設定。その後、来年年明けに事業者を公募し、同年6月議会後に着工、20年9月の稼働を目指す。
 施設の建設場所は北条幼稚園跡地(北条420―1)。敷地面積は6141・94u。建物規模はS造2階建て延べ約2174u。調理能力は1日最大約3500食を予定。給食の提供先は市内の小学校、中学校及び幼稚園の合計20施設。実施設計は楠山建築設計事務所(東京都千代田区神田小川町3―20)の担当で本年3月末に完了。
 設計は当初、昨年3月までの工期で実施していたが、児童・生徒数の減少が予想されることから、食数を当初の4000食から3500食に縮小することとし、これに伴い設計を修正、工期を本年3月まで延期した。
 PFI方式については、昨年度でPFI可能性調査を実施し、経費削減が見込めることから導入を決めた。調査は三菱UFJリサーチ&コンサルティング(東京都港区虎ノ門5―11―2)が担当。事業費はPFI可能性調査の現在価値換算で20年間の維持管理費等約42億3000万円と試算。建設費には約14億4000万円を見込む。
 今後の事業スケジュールは、本年秋に実施方針を公表し、12月補正予算で債務負担行為を設定。来年年明けに事業者を公募し、19年度で事業者を決定。その後、19年6月議会に契約案件を上程し、議会の承認を得て着工。工期約12か月で、準備期間を経て20年9月の稼働を目指す。
 アドバイザリー業務の内容は、本年度が実施方針、要求水準書など公募基準や資料等の作成支援、PFI事業者選定委員会の設置及び運営など、19年度が事業者選定及び契約締結支援、事業開始後のモニタリング手法等の検討支援など。
 既存の学校給食センターは、幼保一元化の房南こども園を除く市内の全小中学校に学校給食を提供している。1970年1月の稼働で、建設から40年以上を経過し老朽化しているため改築を計画。現在地は敷地面積が約2367uと狭いため、移転改築することになった。
 補正予算ではこのほか、房南中学校柔剣道場の耐震診断委託費324万3000円を措置した。耐震性が未確認の房南中学校柔剣道場について施設の安全性を確認するため、耐震診断を実施する。建物は81年2月の竣工で、規模がS造平屋建て延べ354u。k_times_comをフォローしましょう
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