北海道建設新聞社
2018/05/18
【北海道】女性用のスーツ型作業着なども登場 安全グッズが多様化
現場を取り巻く安全グッズが多様化している。アクティオは、クレーン作業時につり荷が回るのを抑える「ジャイロマスター」をレンタル。オアシススタイルウェア(本社・東京)は、機能性とファッション性を両立させた女性用のスーツ型作業着を開発した。ミドリ安全(同)は、熱中症対策の「塩熱飴」シリーズで梅味サプリを発売。河村電器産業(本社・愛知県瀬戸市)は、事務所などでのプラグ出火を防ぐプレトラックコンセットを提案する。今どきの安全グッズを見た。
アクティオのジャイロマスターは、PC板やカーテンウォールなど風の影響を受けやすい荷物を安定してクレーンでつる機械。回転が速くなるほど姿勢が安定する「コマの原理」を使い、内蔵するフライホイールでつり荷を制御する。
つり荷の回転を抑えるだけでなく、向きを任意に変えられるので、狭かったり、補助しにくい現場で重宝する。手元のリモコンから遠隔操作するため、安全性と作業効率を高められる。
■デートに使える作業着も登場
オアシススタイルウェアは、女性用のスーツ型作業着「ワークウェアスーツ」を7日に発売した。速乾・撥水(はっすい)性やストレッチ性、形状記憶、水洗いができるなど、作業着としての機能性を備えつつ、女子会やデート、営業活動にも使えるファッション性を持つ。
収縮性のある100%ポリエステル素材で動きやすい。胸ポケット用のジッパーを小さくしたり、ウエストゴムの収縮性を高めるなどし、女性らしいデザインや着心地にこだわった。
3月に先行販売した男性用は、発売から1カ月で法人問い合わせが300件以上あった。大口注文は納品まで3カ月待ちの反響ぶり。「ネット上での画期的≠ニいう声に対し、職人からは作業着をなめている≠ニ賛否が分かれ、話題になっている」(オアシススタイルウェア)という。
ミドリ安全は、シリーズ累計1000万袋以上を販売する塩あめシリーズで、「塩熱サプリ梅」を新発売した。持ち歩いても溶けにくいタブレットの個装タイプ。一杯の水と一緒に飲むことで、水分と電解質を効率的に摂取できる。
河村電器産業のプレトラックコンセントは、差し込んだままのプラグにほこりがたまり、微小な放電を繰り返すことで発熱・発火を招くトラッキング火災≠防ぐ製品。トラッキング検出回路を搭載し、電気を遮断しながらアラームで危険を知らせる。基本タイプのほか、多回路2列用や3列用などを用意する。
セールス・オンデマンド(本社・東京)は、ホテルやビル、工場向けに窓掃除ロボット「ウインドウメイト」を提案している。ロボットの自動運転により、墜転落の危険がある高所清掃をカバーする。ナビゲーション機能を備え、窓の大きさを測定しながらクリーニングユニットを誘導。清掃が終わるとスタート位置に戻ってくる。
永久磁石で窓の内外側をしっかり挟み込むため、充電が切れても落下の心配がない。窓の多いホテルやレストラン、高い場所に窓のあるビルや工場で導入が広がっているという。